部屋干しがラクになる間取りの工夫。外干しからの卒業。
常々感じていることなのですが
洗濯したものを外に干す習慣、なんとかならないですかね?
というのも、外干しにはデメリットが多すぎるんですよ。
外干しのデメリット
①洗濯機から物干し場(外)に洗濯物をもって移動するのが面倒
②雨の日は干せない。
夜に干すと虫に卵つけられる。
③虫がつく。
気づかず部屋に持ち込む→虫駆除で大騒ぎする。
④柔軟剤の香りでハチが寄ってきて襲ってくる。
⑤畑作業の臭いがつく。
田舎なので畑焼・焚火で洗濯物が燻される。
⑥外気が清潔とは限らない。
花粉。黄砂。車の排気。お隣さんの料理臭など
⑦風が強いと洗濯物紛失の恐れ
⑧盗難のおそれ
⑨プライバシーをさらす行為。
下着をはじめ、おしゃれ着・洗濯の頻度・家族構成・部活動など
⑩ハンガー、物干し竿が汚れる。
(我が家は外干しハンガーと室内管理ハンガー兼用してます。汚れ気になります。)
ざっとあげただけでも10個も!!
いかにわたしが外干しにストレスを感じているか ご理解いただけるでしょうか。
反論はあると思いますよ。
外干しが気持ちいいとか、除菌作用が~とか。
それぞれのデメリットにひとつずつ対策をして解決することもできるかもしれません。
でも、根本的に外干しを辞めれば解決しますよね?
部屋干しのデメリットを潰すほうがラクなのでは?
という結論にいたりました。
そこで 今回は完全部屋干し生活へむけて考察します。
目次
- 部屋干しのデメリット
- デメリット対策
- 使い勝手の考察(乾燥部屋・サンルーム・脱衣所兼用 or ランドリールーム)
- まとめ
1.部屋干しのデメリット
まず、部屋干しのありがちトラブルを確認していきましょう。
①乾かない。生乾き臭が嫌。
②場所がない。ぎゅうぎゅうに干すからさらに乾かない。
③見た目が悪い。来客に気を使う。くつろげない。
④部屋の湿度があがる。 → ダニが増える。
あら?
デメリット少なくないですか?
ネット検索しても、この他の問題は見当たらないです。
これならすぐに解決できそうです。
2.対策
①乾かないことに対する対策
・風通しを良くする窓を設置する
・太陽光が当たる位置に干す(天窓設置やサンルーム)
・サーキュレーターを導入する
・除湿機やエアコン除湿を活用する
・干す間隔を広くとる
・除湿効果のある壁・床材にする
②場所がないことに対する対策
・住宅計画の最初から部屋干し場所を計画にいれる
・最低でも1畳は必要か(理想は4畳以上)
外干し面積を削って、部屋干し面積にする
・脱衣所などと兼用してスペースを有効活用する
・クローゼット的な乾燥に特化した部屋にする
・こまめに洗濯し、1回に干す量を少なくする
・洗濯機は乾燥機能付きのものにする
タオルなどのシワを気にしない洗い物は乾燥機を利用する
・完全室内干しにするなら大物シーツ・布団を干す広さが必要
2階や廊下、空きスペースに収納型の物干し竿を設置する
(ホシ姫サマ、干すクリーンとか)
③見た目が悪いことに対する対策
・扉を設置する(空気の流れは確保する)
扉は吊り下げ式の引き戸(足元が空いていて換気できる形状が理想)
・生活空間のリビングには干さない
・家族しか通らないプライベート空間に天井収納型の物干し竿を設置する
④部屋の湿度があがることに対する対策
・①と同時に解決
これで部屋干し問題の大部分は解決です。
3.使い勝手の考察
( 乾燥部屋・サンルーム・ランドリールーム or 脱衣所兼用)
次に考えたいのが洗濯の効率性や使い勝手です。
専用の部屋を作るか、兼用で多機能空間にするか。
どちらにしても大型の洗濯物も干すことを考慮すると、4畳ほどの空間は確保したい。
大物だけ別場所に干すという手段もありますが、なるべく1か所にまとめたいところです。
①乾燥部屋をつくる場合
(+)専用部屋なので干しっぱなしにできる。
窓不要。設置場所は自由。
(-)広すぎると乾燥に時間がかかる。
エアコンや除湿機をフル稼働するので電気代が高くなる。
場所によっては洗濯機から遠くなる。
②サンルームをつくる場合
(+)太陽光をあてることができるので早く乾く。
窓もあれば温室効果で外干しより早く乾くかも。
(-)耐久性が心配。
ガラス屋根に落ち葉や汚れがつくためメンテナンスの手間がかかる。
清掃・ガラス張替えなど業者に頼むと費用が高くつく。
設置場所が限られる。南側など日当たりいいところ。
夏場は暑くなりすぎる。太陽光で電化製品・家具が早く劣化する。
③ランドリールームをつくる場合
(+)洗濯、干す、アイロン、手直しミシンできると動線がラク。
(-)タオル・下着は脱衣所に持ってく必要あり。
脱衣所(洗濯カゴ置き場)→ 洗濯機への移動が増える
④脱衣所や浴室と兼用にする場合
(+)ついでに風呂場の乾燥ができてカビ対策になる。
動線移動が少なくて済む。
(-)入浴時の湯気で洗濯物が湿気るので干しっぱなしはムリ。
大物を干すスペースは別で確保するなど対応が必要。
う~ん・・・
どれも一長一短。
悩ましいです。
なんとか良いとこどりはできないものか。
4.提案・まとめ
と考えた結果。
個人的には脱衣所とランドリールームを兼用にしてしまうのがベストかと思います。
脱衣 → 洗濯カゴ → 洗面台or風呂場で前洗い・漬け置き →
洗濯 → 洗濯物取り出す → その場で干す →
タオル・肌着はその場で収納 → アイロン・ミシン・たたむ → 収納
洗濯の一連の流れがスムーズじゃないですか?
これを実現するには、
それなりのスペース(一部屋並みもしくはそれ以上)と換気窓、除湿機能が必要です。
思いつく限りをざっとあげてみましょう。
・風呂場 → 脱衣・ランドリールーム → 外 への空気の流れの確保
・窓を日中開けっ放しにできるように防犯対策をする
・明るい採光窓&照明も白系で明るく(暖色系照明だと汚れが見えない為)
・壁・床・天井には珪藻土など 除湿効果のある材質を採用。かつ防カビ。
・除湿機・サーキュレーターの設置スペースを確保。
それぞれ専用のコンセントを設置。
・冬場は扉を解放することで、リビングに加湿できる間取り
・収納棚スペースの確保
(肌着、タオル、掃除用具、洗濯用品、ハンガー、
シャンプーなどのストック、保湿化粧品など)
・アイロン作業・たたむスペースの確保(収納棚の上でいいかな)
・ミシン収納スペース(ミシンは湿気ないように工夫が必要)
・椅子に座って作業がしたいので、足を前に伸ばせるスペースの確保
・物干し竿は備え付けで固定(収納式もあるけど、出しっぱなしが楽)
洋服をかけたときの壁との距離感、高さは綿密に打ち合わせする必要あり。
・脱衣所の扉は引き戸で吊り下げ式。
足元に空間つくって空気の流れ確保。
(溝があると埃がたまりやすい&湿気で固まりやすいから開け閉め不便)
・洗濯機は乾燥機能付きをえらび、干す洗濯物を少しでも減らす。
こんなもんでしょうか。
外干しを卒業するからには、徹底的に計画する必要がありそうです。
外干しスペースを削るかわりに部屋干しスペースを確保する。
シンプルな考えです。
ぜひ参考にしてみてください。